ヨーロッパイエコオロギ












新年早々、職場の住所が変わったのですが、新たな住所の近くに熱帯魚のお店があり、爬虫類&大型魚の生餌としてコオロギが売ってました。11匹で250円だったので購入したのですが、何かの餌にするんではなく、とりあえず観賞用です(・・・って、観賞用でこんなの買う人は居ないか・・・笑)。
種類はヨーロッパイエコオロギで、同じ生餌として流通しているフタホシコオロギよりも小さく、色白です。買ったものを見てみると、メスの成体が5匹、メスの幼体が4匹、オスの幼体が2匹という内訳でした。サイズ的にはM・Lのはずですが、国産のコオロギと比べてもちびっこくて可愛いです。よく見ると、何とも毛深い脚・・・・何だかもうそれだけで、コオロギっぽく無いなぁと思ったりします。顔も何だかちょっと小顔に見えますね。
調べてみると繁殖力が強いという情報が多く見られましたが、それほど室温が高くないのでおそらく繁殖は抑えられる気がします。まあ、増えた場合は、暖かくなった頃に近所のヤモさんでも連れて来てお食事になってもらうかもしれません。ヤモさんは昔一度飼っていたことがあったのですが、その頃はハエとかカツオブシムシの幼虫なんかを与えてたけど、あまりお腹の足しにはならなかったみたいで、だんだん痩せてきたので結局外に逃がすことになったっけ。たぶん、コオロギだったら、そんなことにはならないと思うし(逆にメタボになっちゃうかな?笑)。
黒いフタホシコオロギ






落葉や倒木が多い公園でコオロギを探してみたが、倒木裏のコオロギは見つけた瞬間にあっという間に逃げ去ってしまうので、種類の確認がなかなか難しい。背面だけで種類が判断できればいいのだが、やはり顔の正面を見ないとはっきりしない。逃げたコオロギを追いかけて、ハラオカメコオロギ、ツヅレサセコオロギ、エンマコオロギの3種は何とか確認出来たが、ほかにも普通種が居たかもしれない。そんな中、上翅の基部に明瞭な黄紋がある、見慣れないコオロギを発見した。上翅の紋を除けば、体は全て黒色で、顔にも目立った眉斑などが見当たらない。
帰宅後に調べてみると、どうやらフタホシコオロギ(Gryllus bimaculatus)らしい。本来は奄美大島や沖縄島などの熱帯~亜熱帯域にしか居ない種らしいが、販売された飼育個体が野外に放たれて繁殖したのか、2003年には埼玉県で確認された記録がある。ペットショップのホームページなどに掲載されている赤っぽい個体とはかなり異なって見えるが、全身真っ黒なフタホシコオロギはクロコオロギとも呼ばれ、通常の個体よりも環境変化に強いことから人気があるのだそうだ。なるほど、そういう性質があるから、都内の公園でも生存出来たのだろう。全体的な個体数は不明だが、雌雄ペアで野に放たれたとすれば、数は少なくはないと思われる。ほかのコオロギと競合するかどうか分からないが、いずれアカボシゴマダラのように「都内最普通種のコオロギ」と成りはしまいか・・・・ちょっと心配だ。