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ヤガ科の幼虫-飼育 結果報告

2013年11月1日に多摩川河川敷の近くの公園でヤガ科の蛾の卵を採集し、羽化する成虫を確認しようと飼育を続けていましたが、先日やっと成虫が羽化しました。
出てきたのは、やはりヤガ科モンヤガ亜科のクロクモヤガでした。

今までの経緯→ 記事

 終齢幼虫


3月6日に羽化

4月中旬頃の陽気となった先週あたりに羽化しそうな予感があったが、予想に反して再び気温が下がって小雪までちらついた今週の羽化となった。結局、羽化したのは1匹のみで、他は全てお亡くなりになった・・・・。飼育の時期的なもの、エサをいろいろ試したことなどが生存確率を下げた可能性も考えられるが、自然下では他に寄生とかエサ不足とか事故なんかもあるだろうから、生存確率の低さは自然下でもあまり変わらないかもしれない。211個の卵から成虫に成れたのがたった1匹という結果には、自然界の厳しさを感じるとともに、蛾類が多産する理由とか蛾が大量発生しない理由とかいろいろな事を考えさせられた。

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ヤガ科の幼虫-飼育中④



飼育中のヤガ科幼虫は、現時点で体長およそ20ミリに成長しました。とりあえず、タンポポ類の葉が最も好きなようで、一株分の葉ならほぼ1~2日で食い尽くしてしまいます。うーーん・・・・エサの調達が明らかに間に合わない・・・・(汗)。このペースだと近所の道端のタンポポだけでは足りっこないので、スーパーのお野菜のお世話にならざるを得ません。調べてみたら、キク科の野菜ってけっこう種類が売ってるようなので、そういう点では困ることは無いのですが・・・・最近はお野菜もお高いですものねぇ~(主婦目線)。しかし、虫に「ちょっとは遠慮せよ」と言っても仕方ないので、このまま頑張ってみようと思います(笑)。

ヤガ科の幼虫-飼育中③



モリモリとお食事している様子を撮ってみました。
「いっぱい食べる君が好き~」というコマーシャルがありますが、食べっぷりが良いのは人でも虫でも、見てて気持ちが良いもんですね(笑)。

ヤガ科の幼虫-飼育中②


12月2日頃の幼虫。背面の斑紋がはっきりし、第一節に3本の白い条線が出てきたこと、すでに3回ほど脱皮しているらしいことなどから、中齢に入ったと判断しました。ただ、各幼虫の成長度合いは相変わらず差があり、同時期にまだ若齢の外観のままの個体も居たりします。幼虫の食欲はますます増しており、時期的にエサ探しに困り始めました。そこで・・・・・


12月6日、たまたま自分が食べるために買ってきていたサラダの中から、刻みキャベツを選んで与えてみました。すると、迷うことなくキャベツを食べ始め、容器いっぱいに入れたキャベツをほぼ1日で完食!それまで黒いウンコを排泄していた幼虫が、キャベツを食べ始めた瞬間から綺麗な緑黄色のウンコを出し始めたときは、思わず笑っちゃいました(笑)。それにしても、ホント、何でも食べる幼虫です。これなら、エサに困っても、代用品をスーパーで調達出来そうです。キャベツを食べるならレタス類もいけそうだし、レタスがダメだった場合でもキク科だったら春菊なんか食べそう・・・・。とりあえず、ヤガ科だったらキク科を食べるものは多いし。
ちなみに、本種が誰の幼虫なのかは飼育中もずっと探っていましたが、この時点ではヨトウガ亜科ではなく、モンヤガ亜科のクロクモヤガではないか・・・・と思い始めました。もしこれがクロクモヤガであれば、食草はキク科のハルジオンやタデ科のギシギシとされておりますので、キャベツを食べたのは新たな発見となります。ただ、クロクモヤガの幼虫がハルジオンやギシギシに見向きもせず、代わりにケマンソウ科のムラサキケマンを食べたという報告もありますので、実際はクロクモヤガなどもヨトウガ並みの広食性なのかもしれません。


12月7日の幼虫。孵化直後の幼虫は体長が1.5ミリ前後でしたが、それから1ヵ月近くが経ち、幼虫は大きい個体で体長14ミリ前後となりました。当然、体長に比例して食欲は増しておりますので、エサの調達にもひと苦労です。とりあえず、現時点ではどんな植物でも好き嫌い無く食べてくれるので良いのですが、これがクロクモヤガだとすれば終齢幼虫は体長40~45ミリとなり、羽化する春まではまだまだ長いので、このままだと時期的にもご近所の雑草は尽きてしまいそう・・・・。これが飼育下でなく自然に這い回ってる幼虫だったら、これほど食欲旺盛でエサの問題はどうするんだろう?まあおそらくは、エサが無くなって餓死する幼虫も多いのではないかと思いますね。そうやって数が自然淘汰されていくから、春にやたらと成虫を見かけることも無いんでしょう。


12月8日の幼虫。頭部の斑紋もはっきりしてきましたが・・・・やはりこれ、クロクモヤガっぽいですよね。まあ、実際に羽化してみないとはっきりとは言えませんが、顔といい背面の模様といい、クロクモヤガである可能性はかなり高そうです。

・・・・というわけで、飼育はまだまだ続きます。終齢に入るのはいつ頃か分かりませんが、何らかの進展が見られたら、また記事を書きたいと思います。

ヤガ科の幼虫-飼育中①


2013年11月1日に、多摩川河川敷の近くの公園でヤガ科の蛾の卵を採集しました。卵はササ類の葉上に並んでいましたが、卵の外観はヤガ科っぽかったので、おそらく孵化した後に糸をのばして下草の方に下りるんだろうと想像・・・。しかし、このとき、ササ類の下にどんな草が生えていたかをうっかりチェックし忘れていました。ただ、卵の外観を見たとき、卵塊が毛で覆われていなかったし、卵にうっすらと丸い模様が見えたので、おそらくヨトウガの卵だろうと判断。ヨトウガであれば、食草は多様で「ほとんど何でも食べる」といっても過言ではないほどなので、とりあえず適当に雑草を与えようと思っていました。


幼虫は、9日後の11月10日に孵化しました。孵化した初齢幼虫は、まずは卵の殻を食べ始めました。この時点で少し草も与えてみましたが、やはり草には見向きもしませんでした。卵は全部で211個あったので、全てが無事に孵化したらエサを採るだけでもタイヘンだと思いましたが、孵化に失敗して卵の殻をかぶったまま死亡する幼虫も多く、孵化の段階でかなり数が減りました。また、孵化後の食欲の問題か、湿度などの問題か、そのまま干からびていく幼虫もけっこういました。


前述のとおり孵化直後の初齢幼虫は草には見向きもしませんでしたが、いつ草を食べ始めるのか分からなかったので、とりあえず近所の道端で採った草を何種類か、飼育容器に入れておきました。それから10日ほど経った11月21日、幼虫は少し大きくなっており、糞が明らかに草を食べた後のような緑色のペースト状になっていました。よく見ると、半透明な幼虫の体内にも、緑色が見えます。そんな緑色の幼虫に混じって、やや褐色がかっている幼虫が何匹か居ましたが、そちらは成長がより進んだ個体のようで、実際に成長が進むにつれて褐色度が増し、背面の中央に白い条線が浮き出てきました。


さらに2、3日後、各節の背面に黒い紋が浮き出てきました。飼育中の幼虫はここまでずっとヨトウガだと思っていましたが、この段階に至って何となく違和感を感じるようになりました。埼玉の農作物病害虫写真集を見ると、各植物上のヨトウガ幼虫の画像が見られるのですが、ほぼ同じくらいのステージの幼虫と比べて、外見がやや異なっている気がするのでした・・・・。エサに関しては、とりあえず、与えた植物は何でも食べてるようで、ヨトウガでは無いにしても広食性だと実感。


さらに2日ほど経つと、体の横幅が増し、明らかに「太めな体型」になってきました。体の各節に見える暗色紋はさらに明瞭になり、真上から見ると逆V字に見えてきました。

 11月21日の幼虫。
食欲は増し、与えた草はみるみるうちに茎だけになっていきます。しかし、よく見ると、各幼虫の成長度合いはかなりバラつきがあります。


12月1日の幼虫たち。各幼虫の成長度合いには、ますます差が出てきました。ただ、小さい幼虫は食べていないから小さいというわけではないようで、見ていると大きな幼虫と同じくらいモリモリと葉っぱを食べています。それゆえに、体の大きさに差が出る原因がよく分かりません・・・・。

・・・・というわけで、次の記事へ続く。

フタテンアツバ



カメラの性能が上がって小虫がより大きく撮れるようになってくると、ときどき実物を見て「あれ?この虫ってこんなに小さかったっけ??」と戸惑うことがある。

ヤガ科の幼虫 F



よく見かけるんだけど、種類がよく分からないヤガ科の幼虫。
なんちゃらヨトウか、かんちゃらキリガのどちらか(笑)。

クロスジヒメアツバ



うーーん、スリム(笑)。

難解カラスヨトウ



カラスヨトウ亜科は外見が酷似したのが3種ほどいるので、お腹の側面などを見なければいけないのですが、捕獲しようとしてことごとく逃げられました、ナンカイだけに何回も・・・・orz
しかし、上翅の外横線の前縁にかかるところの曲がり方や、斑紋の不明瞭さ、飛び立ったときに見えた下翅のオレンジ色の濃さ、過去に見かけた幼虫の種類などから、ナンカイカラスヨトウの方だろうと判断しました。
まさにこれ、“難解”カラスヨトウですね(笑)。

イチジクキンウワバ



あいかわらず、翅に白紋のあるこの辺りの仲間は同定に苦労します(笑)。ミツモンキンウワバと同時期に出て、同じ場所に混在していたりするので、特にやっかい・・・・。

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プロフィール

フッカーS

Author:フッカーS
東京都在住。
東京23区内にどんな虫たちが生息しているかを、自分で探して確認することにこだわってます。本格的な求虫道に入って5年目ですが、虫の世界は奥が深く、分からないことだらけです。
写真は100%コンデジで撮ってます。
当ブログでは、学名は特にイタリック体で書いていません。

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