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やはりヤドリカニムシ科だったようです。






所属はおそらく、Haplochernes属かLamprochernes属のどちらだと思われます。



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カニムシ(肩に突起のある方)の正体

何の気なしに立ち寄った靖国神社の入り口辺りのケヤキで、カニムシの集団を見つけたので、11匹ほど採集してきました。ぱっと見た印象で、光沢があってふっくらした見た目は「肩に突起のある方」(神戸のおちゃたてむしさん採集の個体や、代々木公園で見つかる個体とと同一の種類)の予感。
帰宅してさっそく肩部(触肢の基節)を撮ってみると、円錐に近い突起があり、予感的中となりました。しかし、この突起はどうやら個体差があるようで、突起がそれほど目立たない個体が居たり、同じ個体の両肩の突起の大きさが違っている個体も居ました。


相変わらず粗い画像でスイマセン・・・・。そろそろカメラの方もどげんかせんといかんですね(笑)。

次に触肢の先端(鋏の部分)ですが・・・・



改めて見てみると、けっこう鋏部分は小さいですね。
鋏部分の内側には、細かい歯列が見えます。先端には、歯列より数倍長い牙が見えます。この牙の中に毒腺があり、牙の隣(内側方向)に細い毒棘があります。私の画像では毒棘までは見えませんが、牙のとなりに並んでいるはずです。毒牙は、固定指の方に1本有るだけです。ezo-aphidさんからのご教授によれば、毒牙が固定指の方だけにあるのは、第3・4脚のふ節が1節のグループではメクラカニムシ科(Atemnidae)とウデカニムシ科(Cheiridiidae)のみとなるそうです。鋏部分の歯列近辺にあるというヤドリカニムシの特徴の1つである附属牙(accesory teeth)は見当たりませんので、この点でもヤドリカニムシ科では無いということが確認出来ます。



第3・4脚のふ節を見ると、ふ節は1節のようです。そのふ節には長毛が1本(私の画像では不鮮明ですが・・・orz)見えます。長毛が生えている位置はふ節の基部に近い部分であり、第4脚ふ節の基部近くに長毛があるのはメクラカニムシ科(Atemnidae)となるそうです。さらに、第3脚ふ節の基部近くにも長毛が見えますが、これによりParatemnoides属だということが分かるそうです。
Western Australian Museumの日本産カニムシ(現在は全68種が記載)目録を見ると、メクラカニムシ科の記載は3種です(Oratemnus samoanus、Paratemnoides philippinus、Paratemnoides japonicus)。Paratemnoides属は2種居ますが、ここから先はネットを検索しても具体的な資料が見つからず、専門家でないと両種を見分けることは不可能でしょう。ネット上で「Paratemnoides」を画像検索すると、全くの別種ですが外見的には瓜二つの画像が見つかります。その画像の中には、ケヤキ樹皮裏と思われる画像があります。ちなみにParatemnoides japonicusは日本固有の種でニホンメクラカニムシという和名がありますが、Paratemnoides philippinusの方は日本とフィリピンに生息していて和名は無いようです。

というわけで、「肩に突起のある方」は今までずっとヤドリカニムシ科の一種だと思っていましたが、結論はメクラカニムシ科のParatemnoides属の一種「Paratemnoides sp.」ということになりました。
同定のヒントとなる様々な情報を教授くださったezo-aphidさんと、議論の場と細密画像を与えてくださったおちゃたてむしさんに感謝!
同定ポイントとなる各部の「より細密で分かりやすい画像」は、いずれおちゃたてむしさんが撮ってくださることでしょう(笑)。

さて、残るは「肩に突起の無い方」か・・・・こっちは候補が多そうだし、神戸の方では撮られていないので、輪をかけて難しそうだなぁ・・・・(苦笑)。

科が違ってた?

現在、おちゃたてむしさんのブログの方で考察中のカニムシだが、前に渋谷区で撮った「肩部にトゲのある」カニムシ・・・・実はヤドリカニムシ科(Chernetidae)ではなくて、メクラカニムシ科(Atemnidae)かもしれないという可能性が出てきました。

理由その1=第4脚ふ節の「基部近く」に長毛がある



理由その2=ヤドリカニムシ科にあるはずの附属牙が見当たらない



過去の写真では意図して撮ってないので問題の部分がよく見えないため、改めて都内の2種(トゲ無しとトゲ有り)を採集してこないといけない。もし、採集した「トゲ無し」の方にも附属牙が無かったらこちらもヤドリカニムシ科から外れてしまうことになるが、果たして・・・・。もし第4脚ふ節に長毛が無く、附属牙が存在すれば、ヤドリカニムシ科にはなるが、その場合はトゲヤドリカニムシの属するHaplochernes属ではなく、モリヤドリカニムシの属するAllochernes属となるようだ。

以上、ほとんどezo-aphidさんからのご教授で導かれております、感謝!

2種だけじゃない?





上画像は中野区で見られる肩部に突起の無い方の樹上性ヤドリカニムシ。改めて採集してきましたが、やはり肩部には突起は見えません。対して渋谷区で見られる方には、やはり肩部に突起があります。そんな樹上性のヤドリカニムシ、23区内ではないのですが、お隣(一応東京都内ではあります)にはまた違った種類の樹上性ヤドリカニムシが居るようです。お隣で、前々から一度行ってみたい公園に居るようなので、どんなカニムシなのか見るだけでも行ってみようかなぁ・・・・しかし、行ってしまうと23区内にこだわってきたポリシーが崩れてしまう?・・・・うーーん、気持ちが揺れ動きまくってます(笑)。でも、ひょっとしたら、ギリギリ23区内にも居たりするかも?とりあえず、生息地から近い23区内で探してみて、居なかったら生息地に行ってみるという順番でいこうかな。

ヤドリカニムシ科の一種



あいかわらず、代々木公園のケヤキ樹皮裏には、中野区などのサワラやクスノキ樹皮裏のヤドリカニムシとは別種の光沢のあるカニムシが居る。どちらかが「トゲ」(Haplochernes boncicus)でどちらかが「モリ」(Allochernes japonicus)だと思うが、依然よく分からない。両種は外見が似ているが、属が違うくらいなのでよく見ると細部がいろいろと異なっている。でも、それぞれの特徴がどちらに当てはまるのかを解説したものが、なかなか見つからない・・・・。H. boncicus第2触肢の毛の分布は、図は入手したものの、番号の読み方が分からない・・・・orz

ヤドリカニムシ科の一種(別種)

まずは、過去に中野区などで見かけていたカニムシです。
一緒に幼体が写っている画像もあります。また、餌と思われるダニも写ってます。実際に捕食している場面は見ていないので、他のダニを食べている可能性もありますが、とりあえずタカラダニの類が写っていることが多かったです。
※ 前回の記事→



体色やサイズに多少の違いはありましたが、見た目で「全て同種かな?」と感じるカニムシたちでした。しかし今回、代々木公園で別種と思しきカニムシと出会いました。「ぱっと見は同じだけど細部が異なっていた」というパターンは虫の場合は多いけど、今回のはもうぱっと見から前者と違って見えました。それが以下の画像の面々です。


 幼体も居ました。

このうち成体3匹を採集し、室内で細部を撮ってみたのが以下の画像です。
体色などが異なっています(赤白と黒褐色がいます。赤い方はやや若い個体か?それとも雌雄の差?)が、おそらく採集したのは全て同種だと思われます。





そして、前に見たカニムシと外見を比較してみました。



今回のカニムシの最も異なる特徴は、やはり、肩部に見える円錐状の突起があることです。



この特徴を含め、極めて似ているカニムシが、おちゃたてむしさんによって神戸で2月に撮られてます。細部に至るまでそっくりで違いが見られないので、おそらく同種だと思われます。

ちなみに、今回のカニムシを見つけた代々木公園は、ダニの類も豊富でしたが、特にハモリダニの類が目立ちました。こうしたダニの種類の違いが、カニムシの種類の違いに関係しているかどうかは、現時点ではまだ分かりません。しかし現時点では、2つの種類のカニムシが混在する場所はまだ見つけていません。おそらく、棲み分けが出来ているものと推測出来ます。今後は、どの区のどの公園にどちらのカニムシが居るか、分布域をチェックするのも楽しみの1つになりそうです。
捕食場面も見てみたいので、今度は複数種のダニ(どれを食べるか分からないので)と一緒に採集して、しばらく飼育観察でもしてみようかなぁ?

 ウジャウジャ居ました。

ヤドリカニムシ科の一種



昨年の3月に中野区の公園で初見したカニムシですが・・・・今回、善福寺川緑地で再会とあいなりました。外見から見て、おそらく同種だと思われます。樹木はアキニレでした。
相変わらず動きが鈍く、後退しかしないのですが、これでもダニを捕って食う捕食者なんですよねぇ。
今回は、3匹ほど採集もしました。




見た目は“コワモテ”のカニムシですが、実際は意外とデリケートな虫のようです。採集した3匹は、帰宅した時点で既に息絶えていて、少し乾燥し始めていました。
前回の記事では、種類どころか科も絞り込めず、「カニムシの一種 Pseudoscorpionida fam. gen. sp.」とすることにしました。しかし今回は、細部(特に腹面)をチェックし、どうやらヤドリカニムシ科(Chernetidae)というところまでは分かりました。都内では樹皮下でよくトゲヤドリカニムシ(Haplochernes boncicus)が見られるのだそうですが、H. boncicus あるいはその亜種かどうかまでは確認出来ませんでした。日本に分布するかどうかは知りませんが、Dendrochernes属などにも似ているような気がします。とりあえず、樹上性のヤドリカニムシ科だけでも7種類以上がおり、それ以外に未記載種も多そうなので、現時点では「ヤドリカニムシ科の一種 Chernetidae gen. sp.」にしておこうと思います。いずれ顕微鏡が入手出来たら、ハサミ部分の毛などを見て種類まで絞っていこうかな。まあ、焦らず欲張らず・・・・です(笑)。
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フッカーS

Author:フッカーS
東京都在住。
東京23区内にどんな虫たちが生息しているかを、自分で探して確認することにこだわってます。本格的な求虫道に入って5年目ですが、虫の世界は奥が深く、分からないことだらけです。
写真は100%コンデジで撮ってます。
当ブログでは、学名は特にイタリック体で書いていません。

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