ヒサゴトビハムシ属の一種



Chaetocnema属と思しき、体長およそ2ミリのトビハムシ。大きさや体色などはヒサゴトビハムシ(Chaetocnema ingenua)よりもヒメドウガネトビハムシ(Chaetocnema concinnicollis)に近い気がする。東京都本土部昆虫目録の記録もヒメドウガネトビハムシの方が多いので、可能性は高そう。しかし、北隆館の図鑑でChaetocnema属各種の解説を読む限りでは、画像の個体の触角や脚に黄褐色の部分が見えないという点で該当種が見つからない。色の問題がカメラに因るもので実際は黄褐色の部分があったのかもしれないが、こういうときに限って採集していないのが悔やまれる。まあ、ヒサゴトビハムシの類は採集して細部を見ることが出来たとしても、同定にこぎ着ける自信は全く無いが・・・・(苦笑)。

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スモモキリガ幼虫の寄生者

5/4に掲載した「スモモキリガの幼虫の体にくっついていた繭状の物体」だが、その後も様子を見続けたが全く羽化する気配が無いので、繭を開けて中の幼虫だけでも確認することにした。



蛆状の幼虫が出てきたが、どう見ても生きてはいない。逝ってしまった原因は分からないが、繭になっていても採集後に羽化しないケースは多い。幼虫はどうやら寄生蜂の類のようだが、ハチの場合は繭化後にそのまま死んでしまうものが特に多い気がする。実は性懲りも無くチビアメバチ亜科の一種の繭を再び採集しているのだが、そちらもやっぱりいっこうに羽化してくる気配が無い(・・・というか、採集してからもう1ヵ月近くになるが、まだ繭の中で幼虫が動き回っている!)。

ウリハムシ



ウリハムシは過去に何度も撮っているが・・・・この日は30匹近くの数を見かけて撮ろうとしたものの、ことごとく逃げられてしまい、結局マトモに撮れたのはたった1匹だった。ハムシやゾウムシの類って、葉にちょっと触れただけでも落下したり、近付いただけで飛び去ってしまうものが多いけど、ウリハムシってこんなに警戒心が強かったっけ・・・??何かもう、この日最も梃子摺った被写体だったよ。過去の印象ではもっと図太いハムシだった気がするんだけど、まさか種類が違うとかってことはないよねぇ?・・・・・

ハムシは難しい



前の記事で「運が悪いのか、やたら難解な虫ばかりに遭遇したり」と書いたが、もうホントにそんな状態で、先週末はなぜか出遭う虫がことごとくハムシ類であり、1日で何と20種類以上のハムシを撮ったのでした。そうしたハムシの中でも、体長が5ミリに満たない小さなものは特に難解で、個体変異が激しいものも多いので頭を抱えてしまう。さんざん調べたものの、結局未同定となる場合も多い。しかも、小さなハムシはよく動き回るため、撮影もなかなか大変なのでありました。しかも、そんなハムシを数量的にもたくさん採集してしまったものだから、採集容器のフタをなかなか開けられず、いつもより長く冷蔵庫に入れたあげくに多くの個体が逝ってしまったり・・・・。実はこの日は、サクラサルハムシの変異パターンをチェックしようと思い、葉上で見かけたサクラサルハムシを片っ端から採集したのでした(結果的に採集したのは32匹だった)。フタを開けた瞬間に容器から這い出して四方八方に逃げてゆく微小ハムシを見たときは、脱力してもう寝ようかと思った(笑)。

イネ科葉上のヒラタアブ幼虫



上画像も、モモコフキアブラムシとタケノアブラムシの2種が混在している。そんな賑やかな葉上を、ヒラタアブ亜科の幼虫が動き回っている。幼虫がどうやって移動したかが、白い痕跡からうかがえるのが面白い。この緑色のヒラタアブ幼虫・・・・モモコフキアブラムシが寄生するイネ科葉上でよく見かけるが、具体的な種類は分からない。周辺ではよくフタホシヒラタアブを見かけ、一週間ほど前にはやたらと交尾するフタホシヒラタアブが居たので、ひょっとするとこの幼虫はフタホシヒラタアブかもしれないが、今のところは推測の域を出ない・・・。

ヤナギ上のアブラムシ

アブラムシの種類を調べるとき、寄生している植物がおおいに手がかりとなるのだが、同じ植物上に複数種のアブラムシが居る場合もあるのでなかなか難しい。



上は水元公園のヤナギ類(カワヤナギ?)上に居たアブラムシ。しっかり色づいた大きめの葉表にヤナギクロケアブラムシ、若い葉の表や茎部分にヤナギフタオアブラムシ、若い葉の裏にヤナギケアブラムシ、先端のもっと若い葉(産毛あり)にヤナギアブラムシ・・・・と、同一植物上に4種類ものアブラムシが居た。過去にも尾久の原公園のカワヤナギ上で、葉や穂部にヤナギクロケアブラムシとヤナギフタオアブラムシが混在していたのを見たことがある。まあ、ヤナギ上のアブラムシは外見がけっこう異なっているのでぱっと見でも気付くと思うが、マメ科植物なんかには外見がそっくりな2種(例えばエンドウヒゲナガアブラムシとソラマメヒゲナガアブラムシ)が同居してたりするのでやっかいだ。

トネリコのハバチ幼虫



最近、ブログの更新が滞りがちになっている。しかし、虫撮りに行ってないわけじゃなく、虫が少ないわけでもない。むしろ、全く逆の状態である。ただ、運が悪いのか、やたら難解な虫ばかりに遭遇したり、虫の種類を探る手がかりとなる植物が分からなかったりと・・・撮った後の作業がやたら時間がかかるのである。このハバチを撮ったときも、幼虫が居た樹木が分からず、ほぼ丸1日調べたあげくに仕方なく「このきなんのき掲示板」で教えをもらったりしていたのでありました。結局、樹木の方はモクセイ科のトネリコかアオダモ(コバノトネリコ)あたりだろうということになり、「トネリコ/ハバチ/幼虫」で検索した結果、同種と思われる幼虫の画像を見つけることが出来た。ちなみに、リンク先の方では区役所に問い合わせていて、寄生植物はトネリコだったとのこと。
さて、このハバチ幼虫の具体的な種類だが、ハバチ幼虫の食草リストを見てみるとトネリコ類(ヤチダモ、セイヨウトネリコ)を食べるというヤチダモハバチ(Tomostethus nigritus)が怪しそう。その画像を検索してみると・・・・何と、ルリチュウレンジにそっくり!? これは画像の貼り間違えだろうか??中には明瞭な節のあるややズングリした個体の画像もあったが、どちらの画像が正しいのだろうか・・・・いずれにしても、この種をフィールドで見かけたとしても、ルリチュウレンジと間違えそうだ(笑)。幼虫のサイズからして、成虫はルリチュウレンジよりも大きいかもしれないが・・・・現時点では体長についての情報は不明。近々、改めて図書館でヤチダモハバチについての詳細な情報を調べてこようと思う。

ズグロオニグモの幼体?



池に渡された橋の手すり部分にクモの網が張られており、網にかかったユスリカなどに小さな黒いクモがたかっていた。ユスリカの大きさから考えて、クモの体長は2~3ミリ程度だろうか。雰囲気的には分散を始めた子グモのように見える。しかし、具体的な種類がよく分からない。よく見ると腹部背面の両端に波形のラインがあるように見え、その形状やクモの居る場所から考えるとズグロオニグモしか思い浮かばない。実際、撮影場所の近くには、数匹程度だったが成体のズグロオニグモも居た(夜行性なので、昼間はほとんど姿が見えない)。しかし、ズグロオニグモの幼体を画像検索すると、成体に似た容姿の画像しか出てこない。撮影した個体は腹部背面の真ん中に1対の白い点線が見えるが、これなんかも過去に見たことが無い特徴だ。ズグロオニグモにしては体に光沢があるような気がするので、ひょっとすると居候タイプのヒメグモ類かもしれないが、そうだったとしても画像に一致するクモは見つからなかった・・・・。

萎んでるけどデカイ・・・毛虫!



マイマイガの幼虫は珍しくもないが、今まで見たこと無い状態に出遭った。まず思ったのは「デカイ!!」ということ。測ってみたら長さが90ミリ近い!しかし、長さに対して体の幅は無く、幅があるところでも10ミリ程度しかない。これはいったいどういう状態なのか悩んだが、印象からすると体の中身が溶けて体が伸び、その後溶けた中身が吸い取られたせいで萎んだような格好になったんじゃないかと思えた。実際に経過を見ていないので推理が合っているかどうかは分からないが、過去に一度、ヤガの幼虫が大きなクモに捕まって、体の中を溶かされてダラリと長く伸びていた光景を見たことがあり、原因としてはそれくらいしか思い浮かばなかった。もし犯人がクモだったとしても具体的な種類までは分からないが、おそらくは徘徊性のクモだろうと思う。樹上の徘徊性クモといえばキハダエビグモやキハダカニグモあたりが思い浮かぶが、写真を撮った場所やその周辺では見かけなかったという点が気になるが・・・・まあ、そんな普通種が居ない公園の方が珍しいと思うので、可能性としては高いんじゃないかと思う。ちなみに、写真を撮った公園でよく見かけたのは、イオウイロハシリグモやキンイロエビグモなどだった。もちろん、あくまでも勝手な推理であって、実際の犯人は別に居るかもしれない。中身を吸い上げるといえばサシガメ類なんかも思い浮かぶが・・・・果たして。
それにしても、薄暗い公園の樹上で長さ90ミリもの毛虫をたくさん目にしたら、さすがにちょっと鳥肌が立ってしまう(笑)。

PS:おちゃたてむしさんのブログにマイマイガ幼虫の大量死に関する記事があり、マイマイガの幼虫にウイルス性の病気が流行していると書かれていた。このウイルスについて調べてみたところ、このウイルスはバキュウロウイルス科に属する「マイマイガ核多角体病ウイルス」というらしいことが分かった。このウイルスは不思議なことに大発生の終息期だけに流行し、そのほかの年には病死虫を見かけることは無いのだという。なるほど、私が推理したクモ犯人説ならほかの年にもチラホラ見かけてることもあるだろうが、ウイルス感染説なら今まで見なかったことは納得がいく。しかし、都内では数は確かに幼虫は多いものの、例年より際だって多いというほどの発生では無い気がしている。また、都内各所で流行しているならほかの公園でも見ていそうなものだが、今のところ撮影場所の公園内の限られた一角でしか見ていないのが不思議だ。
まあ、とりあえずはマイマイガ幼虫の死亡原因と、体の長さが90ミリもあった理由は判明したので、そこはスッキリした。私が撮ったのとそっくりな画像が掲載されている参考ページも見つかったので、リンクを貼っておく。推理は外れたが、素人が考える推理なんて当たる方が稀なので気にはしない(笑)。


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プロフィール

フッカーS

Author:フッカーS
東京都在住。
東京23区内にどんな虫たちが生息しているかを、自分で探して確認することにこだわってます。本格的な求虫道に入って5年目ですが、虫の世界は奥が深く、分からないことだらけです。
写真は100%コンデジで撮ってます。
当ブログでは、学名は特にイタリック体で書いていません。

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