コナカゲロウ科 Conwentzia sp.

今年1月2日に近所の公園のヤツデ葉裏で採集したコナカゲロウ類の幼虫は、その後1月17日に繭を作り始め、翌18日には完全に繭化。繭の中で徐々に形を変えていき、2月4日についに羽化しました。羽化した成虫は下画像。




翅脈を見ると、完全一致とはいきませんが、Conwentzia属の脈に酷似しているようです。後翅は前翅に比べて明らかに小さく、後脚の腿節より少し長い程度なので、まずConwentzia属でしょう。ネット上で国内外のConwentzia属の画像を見比べてみると、外見的にはアトコバネコナカゲロウ(Conwentzia pineticola)とConwentzia psociformisの2種のどちらかだろうと思われます。触角の節数は基節も含めて34節でpineticolaに近く、本土部昆虫目録にはpineticolaの記録しかありませんので、可能性としてはアトコバネコナカゲロウの確率が高いと思います。しかし、記録はないもののpsociformisの可能性がゼロとは言えず、複数の画像を比較すると翅脈は微妙に個体差(変異)があるようなので、ここは「Conwentzia sp.」とした方が良さそうです。交尾器を比較すればはっきりするかとも思いましたが、残念ながら我が機材ではそこまでの接写は出来ませんでした。ただ、腹部末端節の側面のシワは背面までつながっているように見えましたので、参考にしたオーストラリアの脈翅目関連の資料の図からはやはりアトコバネ的な印象を受けました。
・・・・というわけで、具体的な種名までは辿り着けませんでしたが、白くてしずく型の、長い触角をもつ幼虫(2~3ミリ程度。繭化を始めた段階の終齢幼虫の体長は3.2ミリ)は「Conwentzia sp.」の幼虫でした、チャンチャン。

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No title

そらさん、こんばんわ。
何とか無事に羽化しました。
ここ2、3日ばかり春みたいな陽気が続いたのでひょっとして“勘違い羽化”やらかすかも・・・・と思っていたら、案の定羽化しました(笑)。そんなわけで、今週なかばに降雪でもあれば、そちらの方は1週間よりやや遅くなるかもしれませんね。でもまあ、そんなに大きくはズレないかな。
今週は、土中の虫を探して地面を掘ってるとき、ツクシの赤ちゃんを見つけましたし、河川敷はオオイヌノフグリの花が咲き乱れておりました。虫に限らず、春だと勘違いしたものは多かったようです(笑)。

羽化しましたか!

こんにちは、

私が持ち帰ったのが1週間くらい後なので、来週あたりには羽化しそうと言うことでしょうね。
まあ、羽化してフッカーSさんのように、詳しく調べることはできないので、写真を撮ったら逃がす予定でいます。
でも、一応正体が割れたので良かったです。
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Author:フッカーS
東京都在住。
東京23区内にどんな虫たちが生息しているかを、自分で探して確認することにこだわってます。本格的な求虫道に入って5年目ですが、虫の世界は奥が深く、分からないことだらけです。
写真は100%コンデジで撮ってます。
当ブログでは、学名は特にイタリック体で書いていません。

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