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3ミリの黒いヒメテントウ その2

5つ前の記事で体長3ミリの全身真っ黒なヒメテントウの事を書いたが、その後別の場所で同じく3ミリの黒いテントウムシを見つけた。最初は、先に見つけた種類と全く同じだと思っていたが、両者を並べてみると細部がかなり異なって見えることに気づいた。両者はどちらも、ケヤキ樹皮裏に居た。
まずは、後から採集した個体の画像・・・・・。



先に採集した個体と比較した画像がこちら→

両者はどちらも体長3ミリで、背面は白い微毛が目立つ(毛深いという点はどちらもヒメテントウと言える)。しかし、並べてみてはじめて、先に採集した個体が比較的胴長なのに気づいた。両者の違いは裏返すと明らかで、腹部の色が全く違う。また、じっと動かない状態では分からなかったが、脚色も違うのが分かった。
さて、この2種の正体はいったい・・・・。おそらく、どちらか一方はオニヒメテントウ(Scymnus (Pullus) giganteus)なのだと思うが、保育社の図鑑に載ってる検索表ではどちらもオニヒメテントウに落ちてしまう(それゆえ、先に採集した個体をオニヒメテントウと同定してしまったが、こうして並べてみると先に採集した方は胴長体形=ヤマトヒメテントウの可能性が出てきた・・・)。図鑑のヤマトヒメテントウの写真は上翅が暗褐色だが、解説には「色彩変異が著しい」とある。脚色は、図鑑の写真では、ヤマトヒメ=暗褐色 オニヒメ=黒 に見えるので、その点でも先に採集した方はどちらかというとヤマトヒメ寄りに思える。脚色や体下の腹部の色についての解説があればはっきりしそうな気もするが、図鑑にはその辺の記述が無い・・・・。少なくとも、体形よりも分かりやすい特徴である腹部の色が明記されていないのが不思議でならない。その辺り・・・・腹部の色が明記されていないのはどちらも腹部は黒い(区別点にならない)からで、腹部が赤いのは実はヤマトヒメでもオニヒメでもない第三の種類・・・・そんな可能性も考えてしまう。あるいは、どちらもオニヒメテントウで、両者はオスとメスなのかも??そんなこんなで今回の一件、改めてヒメテントウ(特に無紋の種類)の同定の難しさを実感させられることとなった。
とりあえず、現時点では両者とも同定が出来ない状態となった(先にオニヒメテントウと同定したものは撤回)。ネット上では図鑑以上の情報が見つからないため、しばらくは両者とも「sp.」としておくしかないが、個人的には両者を区別するために先の個体を「ヤマトヒメテントウ?」後の個体を「オニヒメテントウ?」と「?」マーク付きでファイルすることにしたが・・・・・。

PS:その後、TKM事務局関係者さまより、腹部が赤い個体は「Rhyzobius forestieri (Mulsant, 1853) ハラアカクロテントウ」とのご教授をいただきました。ヒメテントウ亜科ではなく、ヒラタテントウ亜科の仲間だったようです(汗)。詳しくはコメントをお読みください。

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No title

TKM事務局さま、コメントありがとうございます。虫調べにおいて、いつも大変お世話になっております。そして、遅ればせながら目録の記録種数1万種超え、おめでとうございます。
提示いただいた参考データに目をとおし、海外のR. forestieri の画像なども見てみた結果、ハラアカクロテントウで間違いなさそうだと思いました。素人ゆえ図書館の図鑑しか頼るところが無く、未同定のまま迷宮入りかと思っていたので、参考資料とともにご教授いただけたのはありがたい限りです。
今回の採集地は渋谷区代々木公園ですが、移入種と分かり、いったいどのような経緯でやって来たものなのか謎が膨らみました。2月の樹皮裏ということで、越冬個体だったのだと思いますが、果たして単体で生息していたのか、何世代か経ているのか、何を食べているのか・・・なども気になるところです。
代々木公園は、ときどきユニークな虫が見つかる場所の1つなのですが、再びハラアカクロテントウを見かけることがあるかチェックしていきたいと思います。

No title

フッカーS様
 大変興味深い記事を読ませていただいたのでコメントさせていただきます。
 たびたび参照していただいているTKMの関係者ですので上記のように名乗らせていただきますが、テントウムシも守備範囲です。
 腹部の赤い方は Rhyzobius forestieri (Mulsant, 1853) ハラアカクロテントウではないかと思います。オーストラリア原産の移入種です。ヒメテントウ亜科ではなく、ベダリアテントウやベニヘリテントウの属するヒラタテントウ亜科 Coccidulinaeです。
 日本では福岡市のソヨゴの街路樹から発見され生活史が発表されました。
●金 鐘國・森本 桂,1995,ハラアカクロテントウムシ Rhyzobius forestieri (Mulsant) の生態に関する研究 (コンチュウ目 : テントウムシ科),九州大学農学部学芸雑誌,50(1/2):45-50.
http://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/handle/2324/23558/p045.pdf
 日本でのその後の発見例はないようです。

 日本語での解説は以下のようなものがあります。(P.11-12参照)
●佐々治寛之,1992,日本から最近新しく追加されたテントウムシ類,甲虫ニュース,(100):10-13.
http://coleoptera.sakura.ne.jp//ColeoNews/ColeoNews100.pdf

 もうひとつの種類はオニヒメテントウでいいと思います。通常はマツに付く種類です。
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フッカーS

Author:フッカーS
東京都在住。
東京23区内にどんな虫たちが生息しているかを、自分で探して確認することにこだわってます。本格的な求虫道に入って5年目ですが、虫の世界は奥が深く、分からないことだらけです。
写真は100%コンデジで撮ってます。
当ブログでは、学名は特にイタリック体で書いていません。

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