スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

マナコハマキアリガタバチ




今の時期、ケヤキの樹皮めくりをすると、タマゴクロバチ→ヒメコバチ(特にEntedon属)→アリガタバチの順で多く見つかる。面白いのは、一見すると同じ種類に見えるアリガタバチがよく見ると意外と複数種だということ。タマゴクロバチやヒメコバチは23区内を移動しても同種が出る事が多い気がするが、アリガタバチに限っては(今のところ)場所が違えば種類も違ってくるといった感じだ。同じケヤキ樹皮裏で越冬していて、体が黒く、体長も近く、背面から見ると同じに見えるのに、採集個体を拡大すると触角や翅脈や前伸腹節などが異なっている。現時点では石神井公園でアキツハマキアリガタバチ(Goniozus akitsushimanus)とカマキリカツオアリガタバチ(Laelius naniwaensis)、板橋区赤塚公園でヒテンアリガタバチ(Epyris hiten)、北区赤羽緑道公園でGoniozus sp.(おそらくミナミハマキアリガタバチかカクガオハマキアリガタバチのどちらか)が出ている。今回は、渋谷区代々木公園でマナコハマキアリガタバチ(Goniozus eriae)が出た。検索には今回も、寺山守氏の日本産アリガタバチ科検索表を用いた。前回のGoniozus sp.では肝心のページが欠けていたために種類まで辿り着けなかったが、今回は同属ではあっても欠落ページを要しなかったので何とか種類まで辿り着くことが出来た。前回のGoniozus sp.との大きな違いは、翅脈の径分脈から派生する脈(Rs+M)が枝状で、室(アレオラ)をつくらないこと。「眼の長径が短径の約1.8倍」という部分では数値がピッタリとは一致しなかったが、むしろ長径がもっと長いという違いであり、他の検索に進む条件は「眼の長径が短径の約1.6倍以下」でこれには明らかに一致しないので、眼が細長いという印象を重視してマナコハマキアリガタバチとした。場所によってアリガタバチの種類が異なるのは、その場所にどんな種類の寄種が多いかに因るのだと思う。
おそらく今後も、ケヤキの樹皮めくりでアリガタバチが出ることがあると思うが、一見すると同じように見えてもまた違った種類が出る事が考えられるため、もれなく採集していこうと思う。ただ、アリガタバチは他のハチ類に比べてなかなか図太くて飛び去らないので採集はしやすいが、細部のチェックはなかなかタイヘンだ・・・・(笑)。

スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

FC2カウンター
プロフィール

フッカーS

Author:フッカーS
東京都在住。
東京23区内にどんな虫たちが生息しているかを、自分で探して確認することにこだわってます。本格的な求虫道に入って5年目ですが、虫の世界は奥が深く、分からないことだらけです。
写真は100%コンデジで撮ってます。
当ブログでは、学名は特にイタリック体で書いていません。

カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
最新コメント
日本愛猫党
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。