撮影テクニック

虫を撮る人は多かれど、同じ被写体を撮っても撮る人によって絵の切り取り方が違ったり、画像のクオリティが違ったりする。
かく言う自分の虫写真も、多くの虫ブログで見かけるものとちょっと違う・・・・・が、それは第一に最終目的が同定にあることと・・・・・しかしそれ以上に大きいのが、カメラや撮影技術についての知識がほとんど無いってことに因る。いまどきのデジカメは進化してて、撮る人の腕にそれほど左右されなくなってるんだろうけど、たぶん自分はその機能を充分に使いこなせてないんだと思う。写真はたくさん撮ってるけど、撮影条件で設定を変えることはほとんどしないし、何かを付け足したりもせず、ただシャッターを押してるだけだから進歩なんてしようがない(笑)。しかし、ときどきは「もうちょっと何とかならんかなぁ・・・」と思うこともある。

画像-1→以前よりも被写体に近寄れるカメラなのだが、元々の画像の解像度に難があるのか、トリミングすると画像が粗くて見るに耐えない・・・・。被写体にあまり近寄れない以前のカメラの方がトリミングで拡大したときの粗さが無いので、トリミングを前提にした場合は逆に、以前のカメラの方がより大きくて綺麗な画像になる。
画像-2&3→以前よりも被写体に近寄れるカメラのためか、撮れた画像がどうも暗い。画像-2&3はパソコンの画像ソフトでコントラストと明度をかなり上げているが、それでもこんなに暗い・・・・・というか、元画像が真っ黒(あるいは灰色に近い)のため、コントラストと明度を上げても白くならないのでした。あまり上げ過ぎると今度は被写体の光ってる部分が真っ白に、影の部分がより黒くなってしまうので、照明の方で何とかしないといけないのだが・・・・・画像を見て分かるとおり、照明は両側からしっかり当てている。しかし、カメラ本体のフラッシュ光が、マクロの時には光らない(フラッシュが使える設定のときはマクロが出来ず、むしろ以前のカメラより被写体との距離が離れてしまう)。そのため、マクロ用の別売りLEDライトをレンズ周囲に取り付けて光らせてるんだけど、その光よりも照明の方が強いため、濃い影が出来てしまう。このマクロ用の別売りLEDライト・・・・・これを外したときの方が、同じ距離でより明るい画像になるというオチ(何のためのLEDライトだ?)。照明は、カメラが被写体にかなり近いため横にしか置けず、しかし定規を置いてる方は定規の高さだけ光が遮られて片側に影が出来る。しかも、カメラのモニターを覗いているときには、これほど暗くは見えていない(影も見えるがもっと薄く見える)ため、パソコン上で再現して初めてその暗さに気付くという結果に・・・・・。
画像-4→これもまあ、結局は照明の問題かな。せっかく被写体に寄って細部が撮れるようになっても、影になる部分は真っ黒。

たぶん、カメラ本体のフラッシュが機能すれば、画像-2~4の問題はクリア出来ると思うが、マクロ用の別売りLEDライトの問題点には全撮影終了後に気付いたので、次回はちょっとLEDライト無しのマクロ撮影を試してみようと思う。
画像-1の問題は・・・・・粗さの一因にはやはり暗さの問題もあるかもしれないので、まずはそっちを何とか。画像サイズは以前のカメラと同じ設定なのに以前のカメラよりトリミングが粗くなるのは、マクロ時にカメラ内で既にトリミング的な作業をしちゃってるからか・・・・?照明の問題をクリアしてもなお粗さが目立つなら、トリミングをしない前提で元画像を撮る技術を考えねばならん・・・・・・。

・・・・というわけで、ちょっとは撮影技術の方も学ばねばならんかなぁということで、アスキームックの「デジタルカメラ昆虫撮影術 プロに学ぶ作例・機材・テクニック」を買おうか買うまいか迷っている。実は既に店頭で「虫写真に言及した撮影テクの本は無いかなぁ」と探したんだけど、そのときは見つからなかった。その後アマゾンで検索したら、出てきたのが前述の本だった。著者の顔ぶれを見る限り、たぶん内容的にはサイコーだと思う。
まあ、とにかくいろいろやってみるつもりだが、写真のクオリティが上がるとしてもおそらく「それほどじゃあない」と思うので、あまり過度な期待はしないで下さいませ(笑)。

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No title

こんばんわ。
さすがHepotaさんですね、機種名は文中に一度も書いてないのにズバリ当てられました(笑)。
TG-3はネット上のレビューをサーフィンすると、どれもベタ褒めな内容ばかりですが、実際に使ってみると不満な点もいくつか見つかります。
画像-1は、たぶんHepotaさんの推理した(1)と(2)が複合しているようです。その理由は、(1)については、確かに今までより被写体に「寄れる」カメラなのですが、「解像度を変えずに細部を拡大してるわけじゃない」ので、カメラ側で自動的に半トリミングしてるような画像をさらに画像加工ソフトでトリミングしてやると油絵のような粗い画像になる・・・・ようです。つまり接写については、今まで使ってたカシオ・エクシリムが光学ズーム12.5倍だったのが、TG-3では通常の光学ズームで4倍、超解像ズームで8倍(解像度が変わらないのはここまで)で、8倍を超えて16倍までのズームをすると解像度がどんどん落ちていくので、エクシリムと同じような感覚で撮った画像をソフトでトリミングしてしまうと、8~16倍までズームした元画像は二重のトリミング=粗い画像になってしまうらしい。そのため、もうひとつの画像ソフト(こっちは元画像を拡大させずに単純に四隅を切る仕様のソフト)を使うと画像がそれほど粗くなりません。撮影画像の縦横サイズが今までのカメラより大きいのに、撮影画像の重さが格段にに軽いのもたぶん解像度の問題ですね。
(2)については、この画像を撮ったときは別売りのリング状のLEDライトを装着したのですが、これを装着するとカメラ本体のフラッシュは使えず、フラッシュ横の小さなLED光をリングの方に回す感じになります・・・・・が、この光が非常に弱く、被写体の周囲から当ててる光に負けてしまう(影が出来てしまう)のでした。つまり、被写体の上から当たる光が弱い=「暗い」わけですね。その証拠に、ためしにリング状のLEDライトを外してカメラ本体(正面)のLEDが直に被写体に当たった状態を撮ったものは、上の画像よりはマシだったです。ただし、今までのカメラよりも被写体に寄ってる分、正面に光源を差し込むスペースが無いので、被写体を照らす光は横からしか当てられず、被写体の片側に出来る影・・・・これが現時点での最大の課題となってます。ISO感度を下げるのは・・・・カメラが手持ちで、しかも超ズームしてるので、試しに撮ってみたときはブレがひどくてダメっぽかったです。カメラを固定する手もありますが、虫がじっと動かない場合しか使えなそう・・・・?
モニターを覗いてるときは、実際に撮れた画像の数倍明るく見えている・・・・という点も、暗さを意識出来ない一因になってるかも。どうも、モニター画面はカメラ側で自動的に明るく見せるようになってるようです。しかし、モニターで見てる画と実際の撮影画像に差が無ければ、モニターを見てる段階で暗さなどに気付いて調整が出来るということもあるので、モニターの見え方を良くするのが一概に良いとばかりは言えない気がします。
問題解決のヒントは、TG-2の段階で既にそよかぜさんが書かれてて、ブログには問題解決の自作アイテムが紹介されてました。しかし、動き回る被写体には有効な方法ではないので、さらに改善策をあれこれ考えなければならないようです。

まあ、まだ買ったばかりで、まだ使いこなせてない感もありますので、もう少しあれこれ試してみたいと思います。

No title

こんばんは。
ひょっとしてTG-3ですか?
画像-1は、(1)デジタルズームや超解像によるもの、
(2)暗かったためカメラが自動的にISO感度を自動的にあげてノイズリダクションを強めに掛けたせい、のどちらかのような気がします。(2)が原因の場合は、ISO感度をマニュアルで100とか200に設定すれば大丈夫な気がしますが…

No title

ジャワカ零さん、明けましておめでとうございます。
まあ、かくいう私も同じような感じですね。画を見るのは好きなんですが、活字はどうもあまり好きじゃないようで、説明書なんかも読んだためしがありません。おかげでカメラなんかも、その機能を把握しきれないというか、知らずに使ってることが多いのであります(笑)。
本なんかは、買って読みたいと思うのですが、買った時点で満足しちゃって本棚に置きっ放し・・・・ってことが多いので、それが自分が本をあまり買わない最大の理由(結局、無駄遣いになってしまう)なのでした。
でも、人に聞いたり、ネットで調べるよりも、やはり書籍の情報の方が、情報量の点でも内容の質の点でも優れてるのは実感してるんですよねぇ。だから、今後は少しずつ、本も買っていこうと思ってます。

No title

あけましてオメデトウございます、本年もヨロシクです。

…総入れ歯そんなタイトルの本が出ていたなあと思い、今大田区の図書館調べたら出てきたので予約してみましたが、意外とちゃんと読まない内に返すことになる場合が多いんですよね。「ナンタラの昆虫撮影テクニック」なんてのも家にあるのですが、ほんの一部だけ読んだきりです。
上手に撮る人は、こういう本を熟読してんでしょうね。
今年は少し心を入れ替えて、真面目に生きようと思います。^^;
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フッカーS

Author:フッカーS
東京都在住。
東京23区内にどんな虫たちが生息しているかを、自分で探して確認することにこだわってます。本格的な求虫道に入って5年目ですが、虫の世界は奥が深く、分からないことだらけです。
写真は100%コンデジで撮ってます。
当ブログでは、学名は特にイタリック体で書いていません。

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