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またもや寄生済みでした その3




ヒラタアブ類の蛹から出てきたコバチ類の正体は、ヒメコバチではなくコガネコバチ科の Pachyneuron 属でした。ほんの数日前に世田谷区の砧公園でも同属の仲間を撮っていたのですが、そちらは体色が黒っぽく本種とはまた別種のようなので、区別のために本種は「sp.(B)」としました。1つの蛹から孵化した幼虫は7匹でしたが、その後全てが蛹化したものの、羽化したのは5匹でした。羽化した5匹のうち、4匹は触角の柄節や脚が全体淡色で腹部が小さめだったので、たぶんそれがオスだろうと判断。1匹は触角の柄節の3分の2ほどが黒く、脚も部分的に黒く、腹部が大きめで、触角の構造が異なっていましたので、そっちはメスだと予想(画像上段の左側2枚)。
ヒラタアブの蛹から出てくるコガネコバチ科 Pachyneuron 属を検索すると、まず ヒラタアブコガネコバチ(Pachyneuron groenlandicum)がヒットします。専門家から同定済みの画像がおちゃたてむしさんのブログ上などで見られますが、メスの画像を見ても触角の柄節や脚の一部が黒くなかったので、おそらくおちゃたてむしさんが撮ったものとは別種なのでしょう。そんなわけで、やはり「sp.(B)」とした方が良さそうだ・・・・というわけでした。
ちなみに、当初この幼虫をヒメコバチ類だと予想したとき、「成虫の状態でワラワラと出てくるケースが多いようなので、それとは異なる今回の幼虫の正体が気になるところです」と書きました。そこに違和感があったのは、正体がコガネコバチだったから・・・というのがオチだったようです。何となくですが、寄主が蛹化している場合は寄生者は寄主内で孵化・蛹化し、ダイレクトに成虫が寄主から出てくるパターンが多い気がします。対して、寄主が幼虫のままである場合、寄生者は孵化後に寄主の体外に脱出し、そこで蛹化するパターンが多い気がします。幼虫の場合は、蛹と違って寄主の体が意図的に固定されてないため地表などに落下する恐れがあったり、鳥などに捕食される恐れがあるからかもしれません。幼虫の体下面で繭化する場合があるのも、隠れるという意味があるのかもしれませんね。・・・・・で、今回のコガネコバチですが、蛹から出てきたのが成虫ではなく幼虫だったのは何故だろう・・・・と考えた結果、本種が二次寄生も行えるタイプだったからじゃないかという予想に至った次第です。つまり、ヒラタアブ蛹内にヒラタアブトビコバチ(Syrphophagus nigrocyaneus)などの幼虫が居て、そこに二次寄生する場合もあるということで、その習性が一次寄生の場合でも働いちゃってるんじゃないかなぁ・・・・・なんて想像したのでした。まぁ、素人の安易な想像なので、全くハズレかもしれませんが(笑)。

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フッカーS

Author:フッカーS
東京都在住。
東京23区内にどんな虫たちが生息しているかを、自分で探して確認することにこだわってます。本格的な求虫道に入って5年目ですが、虫の世界は奥が深く、分からないことだらけです。
写真は100%コンデジで撮ってます。
当ブログでは、学名は特にイタリック体で書いていません。

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